安中散:主に胃痛の時に服用します。エキス剤や煎薬より散剤(粉薬)が良く効く処方です。
安中散加茯苓:胃部振水音がある人の胃痛。慣例的に茯苓を加味します、太田漢方胃腸薬Ⅱがこの処方ですね。
胃風湯:粟が主役の処方、他の処方で対応できるので私は使うことはありません。
胃苓湯:平胃散と五苓散を混合した処方です。五苓散が効いていた人の効き目が鈍くなった時にも使います。
茵蔯蒿湯:単独で処方するような症状の方はいらっしゃらないと思いますが、理解しておくべき処方です。
茵蔯五苓散:二日酔いの時に服用を勧められているようですが、私はお勧めしません。
温経湯:血が多すぎてのぼせたり、火照ったりするのではなく、血が足りなくてそうなっている時に使います。
温清飲:黄連解毒湯、四物湯を合わせた処方で、二処方の配合比率を変えながら身体に合わせていきます。
温胆湯:体内の余分な水分が熱を持って起きる不眠のお薬です、症状に応じて酸棗仁や黄連を加味します。
延年半夏湯:話題にはなる処方ですが、私は好んで使うことはありません。スッポンの甲羅を使う処方です。
黄耆桂枝五物湯:桂枝加黄耆湯、黄耆建中湯などと並べて解釈すると面白いですが、私は使った事ありません。
黄耆建中湯:桂枝湯の芍薬を増量し桂枝加芍薬湯、これに膠飴を加味し小建中湯、更に黄耆を加味した処方。
黄芩湯:あまり冷えは無い時の下痢止めです。私たちの世代まではオウゴントウと言えば味覚糖。(笑
応鐘散:便秘に伴うのぼせに使用。(別名:芎黄散) 色々な処方に加味されて使われます。
黄連阿膠湯:卵黄が入った不眠の処方、エキス剤メーカーは卵黄粉末を入れて煎じているようです。
黄連解毒湯:単独で使うことはほとんどありませんが、上半身の炎症に加味して使う代表的処方です。
黄連湯:心配事が有って胃が痛む、下痢するけど割と元気な方。
乙字湯:痔の代表処方。
乙字湯去大黄:便が柔い方の痔の処方。